医療用バネ・スプリングのVA・VE事例

Ⅱ.医療用バネ・スプリングの品質向上事例

■ 非磁性が求められるスプリングの材質変更

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< 一般のバネ素材を使用 >

一般に使用するピアノ線やSUS304-WPBは加工により磁性を帯びます。(弱磁性)
磁気カードの付近で使用される場合や、角度センサ・回転軸センサ・電流センサといった磁気応用デバイスの検査や評価、ソレノイドのブラケットに使用される部品は磁性を嫌うため、通常のバネ用素材を使用することができません。

バネには、ピアノ線やSUS304-WPBなどのバネ用ステンレス鋼線が使用されることが多くあります。しかし、これらのバネ用素材は加工により弱磁性を帯びるため、磁性を嫌う磁気センサ、角度センサなどに使用される精密バネや、ソレノイドのブラケット用の精密バネに使用することが難しく、また、磁性の影響で正確な数値を検出できないといったトラブルが発生することがありました。

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< 超非磁性材料を使用 >

SUS304-WPBの代替えとしてはSUS316を使用することができます。しかしSUS316も加工を行うと少なからず磁性を帯びます。
ごくわずかな磁性すら許されない場合には、超非磁性材料を使用します。

磁性を嫌う磁気センサ、角度センサなどの検査で使用される精密バネには、検査数値の異常を回避するために、超非磁性材料を適用する必要があります。従来のピアノ線やSUS304-WPBなどのステンレス鋼線では加工により磁性を帯びてしまうので、オーステナイト系の超非磁性ステンレス鋼線を精密バネの素材として使用し、このトラブルを回避することができます。

磁性対策として流通性の高いリン青銅線(C5191W-H)を使用することができますが、高荷重、高応力が求められる精密バネには向きません。一方、オーステナイト系のステンレス鋼線はリン青銅線と同レベルの非磁性を有していますが、強度、耐食性、耐熟性やバネ疲労特性が優れている特長があり、磁性が嫌われる検査機器の精密バネに向いています。

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