医療用バネ・スプリングのVA・VE事例

Ⅰ.医療用バネ・スプリングのコストダウン事例

■ X線の環境下で使用するバネ・スプリングの設計変更

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< SUS304裸線 >

バネやスプリングの代表的な裸線はSUS304になります。その理由として、他の裸線と比較して費用面で優れている点が挙げられます。
ただ、SUS304裸線を採用する際に注意すべき点として、非破壊検査機などで使用されるX線に写らない性質が、一部の医療機器の使用環境である体内では採用することができません。

医療用のバネやスプリングには人体への影響から、ニッケルメッキ処理加工をすることができません。そのため、材料の選定時には費用面からSUS304裸線が採用されることが一般的です。ただ、SUS304裸線は、医療用機器のX線照射をした場合に、画面に映らないため、体内に入ったバネやスプリングの位置や動きを確認することができない問題点がありました。

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< 2つの材質を組み合わせた >

材質自体に良し悪しはなく、それぞれの材質の目的に沿った費用対効果で選定することが一般的です。それぞれの材質には得意性があるため、2つの材料を組み合わせることで、それぞれの長所を活かすことができます。つまり、組み合せの仕方次第で、費用面と機能面を単一材料と比較して、大きく改善できます。

SUS304裸線の費用面の良さを残しつつ、医療用のX線でバネやスプリングの稼働状況や位置を確認するために、先端部分に白金材を溶接する製品設計を採用しました。白金材はX線に写るため、バネやスプリングを確認することができ、SUS304裸線の短所を解消することができました。2つの材料を組み合わせることで、費用面と機能性を満たしたVA/VE設計を実現しました。

医療用のバネやスプリングの中でも、人の体内で使用される製品には安全性と衛生面が求められます。安全性と衛生面を保つために(使い捨て製品)バネやスプリングのコストを抑える必要があり、尚且つ、必要な機能を満たす必要があります。X線で確認でき、費用も抑えるためにSUS304裸線と白金材を合わせることで費用面と機能性を両立することができます。

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