医療用バネ・スプリングのVA・VE事例

Ⅰ.医療用バネ・スプリングのコストダウン事例

■ 材質変更によるバネ・スプリングの表面処理工程省略

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< ステンレスバネ、ステンレススプリング >

ステンレスは素地が出やすいので、表面処理を施しても皮膜処理の乗りが悪く、色むらが出やすいという問題がありました。

医療用や電子機器用に使用されるバネ・スプリングにおいて、耐食性の問題からステンレス材料を使用することが多くあります。しかし、ステンレスの素地は光を反射するため、光の反射を避けたい部品(レンズ周りの部品など)へは成形後に黒色表面処理(黒染め・黒色NI)を施していました。しかし、ステンレスは素地が出やすいので、色むらが発生しやすいという問題がありました。

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素材の時点にて黒色表面処理(黒染め・黒色NI)を施したステンレスを使用することで、成形後の表面処理工程を省略することが可能になりました。従来、バネ・スプリングの成形後に行っていた黒色表面処理の工程が不要になるため、生産リードタイムを大幅に短縮することができました。また、素材の時点にて黒色表面処理を施しているので、色むらもなく、品質の安定にもつながっています。

黒色表面処理を施したステンレスは標準のステンレスと色が異なっているため、スペースが狭く、入り組んでいる場所にバネ・スプリングを使用し、取り違いを回避したい場合に使用されることがあります。また、電子機器などで、装飾性から黒色での統一が求められる場合にも、黒色表面処理を施したステンレスを使用することで、全体の色の統一を行うことができます。

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