1.バネ・スプリングの設計選定
バネ・スプリングは形状や材料、製造方法など、様々な角度からの分類が可能です。設計者がバネ・スプリングの設計を行う際は、それぞれのバネがどのような特性を持っているのかを十分に理解してから設計を行うことが求められます。バネの設計を行う際には、まず最初にバネの材料、形状、求める機能を明確に決めることが重要となります。
バネ設計時に考慮すべき最初の3点
材料 形状(種類) 求める機能
たとえばバネの形状によっては、同じ荷重を出すバネでもサイズが1/2で済んだり、あるいは材料の選び方によっては、材料以外の形状や精度が全く同じでも寿命が3倍以上延びたりといったことがよく起こります。
そのため設計者はバネの基礎をよく理解した上で、バネメーカーとVA・VE活動を重ねながらバネの設計を行っていく必要があるのです。
2.フックの法則
フックの法則とは、ひずみと弾性限度以下の荷重は正比例するという近似法則のことを言います。
フックの法則はバネの基本特性、設計を考えるうえで不可欠な法則です。