医療用バネ・スプリングのVA・VE事例

Ⅱ.医療用バネ・スプリングの品質向上事例

■ ツールマーク (曲げ加工したときの治具による打痕) 回避による品質向上

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< ツールマーク(曲げ加工したときの治具による打痕)が
  残っているバネ・スプリング >

バネ・スプリングの曲げ工程において、治具による打痕が残ってしまっている。バネ・スプリングの曲げの間の寸法が短くなるほど、このツールマークが大きく残ってしまう傾向があります。

バネ・スプリングの曲げ加工を行う際に、多少の差はあっても曲げ加工のツールマーク(曲げ加工したときの治具による打痕)は避けられません。特にバネ・スプリングの曲げの間の寸法が短くなるほど、強い力が必要となるため、ツールマークは大きくなります。さらに、極端にこのツールマークが大きくなってしまうと、外観を損なってしまうだけでなく、組み立て作業にも影響を及ぼします。

↓
   23a  

< ツールマーク(曲げ加工したときの治具による打痕)が
  残っていないバネ・スプリング >

先端が特殊な治具を使用することによって、ツールマークが残らないように曲げ加工を行うことが可能になりました。
これにより、品質の安定を実現することができました。

バネ・スプリングの曲げ加工において、材料と治具の摩擦を極限まで小さくする、また、先端が特殊な形状をした治具を使用することで、ツールマーク(曲げ加工したときの治具による打痕)を最小限にすることが可能になりました。これにより、見た目が重要視される箇所に使用される場合にも、問題なく使用することが可能になりました。

特に高品質、高精度が求められる精密バネ・精密スプリングにおいて、品質の安定は重要な項目のひとつです。また、ツールマークが大きく残っているバネ・スプリングは再製作となる場合もあり、歩留まりが悪くなってしまいます。高品質な製品を低コストにて製作を行うには、治具の設計から検討することによって、大幅な改善を行うことが可能になります。

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