医療用バネ・スプリングのVA・VE事例
医療用バネ・スプリングのVA・VE事例
■ 座巻数増加による押しバネの絡みの軽減
<座巻部に隙間が開いているバネ・スプリング> 押しバネ・スプリングの直線部をコイル径内側に曲げこむ為に座巻部に隙間が出来てしまい、絡みの原因となっている。 |
押しバネ・スプリングの座巻部に隙間があると、製品同士の絡みが発生しやすくなり、バネ・スプリングの組付け作業効率の悪化につながる為、絡みをほどく際に変形のリスクもあります。また、メッキ処理の必要なバネ・スプリングの場合は、バネ同士の絡みによってスパーク発生の危険性も増加します。
押しバネ・スプリングの座巻を1巻追加することによって、バネ製品同士の絡みを軽減することができます。これにより、バネ・スプリングの組み付け時の作業性も改善することができ、絡みをほどく際の変形のリスクも軽減出来ます。また、メッキ処理時のバネ・スプリングの絡みによるスパークの危険性を軽減することが出来ます。
バネ・スプリングにとって、相手物への組み付けを行う際の作業性は重要な項目の一つです。また、バネ・スプリングの絡みには変形や、メッキ処理時のスパークのリスクがあります。スパークが発生するとバネ・スプリング本体の折損が発生してしまいます。設計段階から絡みづらいバネにすることで、作業性を向上させ、リスクも軽減することが出来ます。