医療用バネ・スプリングのVA・VE事例
Ⅲ.医療用バネ・スプリングの省スペース化事例
■ ねじりコイルバネ(トーションバネ) から板バネへの変更による省スペース化
< ねじりコイルバネ(トーションバネ) > ねじりコイルバネ(トーションバネ)を使用すると、一定のスペースが必要になる。 |
従来はバネ性を加味して、ねじりコイルバネ(トーションバネ)を利用した機構にて製品が開発・製作されていたものが多くありましたが、製品の小型化が進むにつれてバネ・スプリング自体の小型化・省スペース化も求められるようになってきました。また、小型化を行うと、作業性が悪くなるという欠点があるため、単に従来品のバネ・スプリングを小さくするというだけでは不十分でした。
十分なバネ性を確保し、小型化、省スペース化を実現させるために、バネの形状をねじりコイルバネ(トーションバネ)から板バネへ変更をしました。これにより、従来のねじりコイルバネ(トーションバネ)と同じバネ性を保ちつつ、小さなスペースにも収まることができました。また、作業性も低下をさせることなく、バネ・スプリングの小型化・省スペース化を達成しました。
製品の小型化に伴い、機構部品のひとつでもあるバネ・スプリングの小型化・省スペース化も求められるようになっています。しかし、従来の部品を単に小型化しただけでは求められるバネ性が実現できなかったり、作業性低下の可能性もあります。バネ・スプリングの形状の見直しに立ち返ることで、性能、作業性を保ったまま、小型化を実現できるケースがあります。